序章

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 レキは急いで部屋を出て、出入口へと向かった。 「聞こえるか」  レキは走りながら右耳に付けている小型通信機に向かって言った。 「さっきの爆発はおそらくグラナダからだ。全員グラナダへ向かえ」  木製の階段を降りながらレキは羽織っていたジャケットを着直し、ボタンを留めた。身体のラインにそった細身のデザインであり、太腿の真ん中辺りまで丈がある。パンツも細身で、裾はロングブーツの中に入れている。全て少し光沢のある黒色だ。 「レキ隊長!!」  階段を降りきった所で背後から呼ばれた。 「アキか」  振り返ると息を切らせた金髪の青年、アキが走ってきた。レキと同じ、真っ黒な制服を着ている。アキもリヴラの一人である。
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