いざ出発

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健太は段ボールとトタンの隙間から見える、遠くの海を見ながら言った。 「初ちゃんは帰りな。おれ一人でいくから」 初男は急に座り込むと健太を見上げて覚悟を決めた。 「分かった。んじゃおれも一緒に行くよ」 健太は大きくうなずき、右手を掲げて気合いを入れた。 「出発するぞ!」 「おー!」 二人は勇み秘密基地を後にした。
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