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先に進むにつれ、光が届かなくなる。
静寂に包まれた暗闇となるまで、あと僅かだ。
神崎「・・・・おかしい・・・」
横穴に入る時にも感じたが、死んだ人達の存在が全く感じられないのだ。
事故死にしろ、殺されたにしろ、いきなり奪われた命・・・
未練など無い訳がない。
加えて・・・・・
神崎「この感じ・・・神気?凄く微量だけど・・・・」
海神様や死と再生の神様と同種の神気が、微量だが感じられる。
こんな場所で殺人(?)が・・・・
それとも健寿教のトップは、この神気を越えて人を殺せる程の実力者?
集中力を高めて一段上の霊視をする。
無念の霊はやはりいない。
邪気と神気が・・・
争っている?
ここまで高めた霊視でも、微量の邪気しか確認できないとは・・・・
神崎「邪気と神気が事件の要のようね・・・・」
また私は歩みを進める。
光は全く届かくなり、完全な暗闇となる。
それにしても、広い。
入り口から光が届く範囲は、歩くのが限界の横幅だったのが、今はすれ違う事すら可能・・・・
いや、雑魚寝すらできる程の広さとなっている。
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