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事件現場の鉱山跡地にタクシーで向かう。
私は終始、タクシーの中で
「全く勇さんと来たら・・・・」
とボヤいていたので、タクシーの運転手さんが哀れんで、飴をサービスでくれた。
千堂「どうもありがとうございますっ!!」
八つ当たり気味にタクシーの運転手さんに強い語気でお礼を言ってしまった。
流石に反省しなければならない。
そして鉱山跡地に到着した私は、運転手さんにちゃんとお礼を言い、タクシーから降りた。
千堂「・・・・誰も居ないわね・・・」
観光地化した鉱山跡地には、お客の姿など見えなかった。
働いているスタッフの姿しか見えない。
取り敢えず入場券を買い、中に入る。
事件現場に一目散に向かう私。
幸いにそれは直ぐ見つかった。
カラーコーンでバリケードを作り、立ち入り禁止の看板を立てているブルーシートで隠している横穴。
千堂「ここで死んだ・・・・のよね・・・」
妙だ。
死者の念が全く感じられない・・・
千堂「ここじゃないのかな・・・・」
私は取り敢えず鉱山跡地を隈無く歩く事にした。
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