いない北嶋!!

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隈無く歩いた。 霊視をしながら、隈無く・・・・・ 千堂「駄目!!」 殺された被害者の念など感じられない!! 千堂「心臓を内側から刺された・・・・のよね・・・」 ならば呪術師が関与している筈だ。 念すら残さず、痕跡すら残さず、殺した・・・・・? 千堂「生半可な相手じゃないみたいね・・・・」 背中に冷たい汗が走る。 大抵は殺された人の念が、殺人現場にある筈なのに、それを感じさせないとは・・・・ 考え事をしながら歩く私は、何時の間にか、あのバリケードに囲われた横穴に辿り着いていた。 横穴に入るか? 考えている私に、働いているスタッフらしき人が声を掛けて来た。 「申し訳ありませんが、ここは大変危険ですので、見学は控えさせて頂いております・・・・」 少し顔色が悪い細身の男の人だ。 千堂「あ、解りました。すみません。」 私は足早に退散した。 また後で来てみようと思いながら・・・・
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