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駆け足で女が去って行く・・・・
後ろ姿を見ながらそれを見送る俺・・・・
東雲「北嶋、神崎の他に動いている奴がいるのか?」
横穴から離れてスタッフルームに向かう。
スタッフルームは俺の他誰もいない。
安堵して制服を脱ぎ捨てる。
東雲「神崎が『視ている』から、下手な真似はできないからな・・・・」
俺はより近くで北嶋や神崎を監視するべく、鉱山跡地のスタッフに紛れ込んだ。
もっとも、スタッフ全員に術を仕掛けているから、俺の姿はスタッフには見えない。
もっと派手に、例えば亜空間に部屋を作り監視しようとも考えたが、相手は並の技量じゃない。
気付かれないように、限界まで術を抑える必要がある。
椅子にどっかと座り、ペットボトルの茶を飲み込む。
ふと、脳裏によぎる。
東雲「あの女は誰だ?」
先程横穴付近で何か迷っていた女・・・・
一応仕込んでおいた術を発動させるか・・・・
その為に、一体ここから離れる事にする。
神崎も横穴付近を『監視』している筈だ。
万が一、スタッフルームから『覗いている』事がバレないよう、慎重に事を運ぶ必要があるからだ。
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