いない北嶋!!

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鉱山跡地から離れ、隣町まで電車で向かう。 移動にも気を使うのは面倒だが仕方無い。 隣街は鉱山の街よりは少しだけ栄えているようだが、毛が生えた程度だ。 そこにあるビジネスホテルが、当面の間、俺の塒になる。 とは言え、寝る為に戻る程度だが。 俺は部屋に入るや否や、呪印を書いた紙を部屋に貼る。 八方向に貼り付けた呪印の中心に座る俺・・・・ 東雲「どれ、さっきの女は・・・・」 静かに目を閉じる。 頭の中に映像が流れ出した。 神崎に仕掛けた術と同じ物だが、あの女は神崎と違い隙がある。 比較的簡単に仕掛ける事ができた。 あの女の目を介して映像を見る俺・・・・ 携帯を取り出している。 んんっ? 発信履歴からそのまま電話を掛けようとしているが・・・・ 北嶋 勇だと!? 心臓の鼓動が高鳴る!! 東雲「あの女は北嶋の新しいパートナーなのか!!」 思いもよらずに北嶋に辿り着いた俺!! 思わず握った拳の手のひらが汗ばむ!!
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