46475人が本棚に入れています
本棚に追加
―――貴様!!こんな物を妾の労いとするつもりか!!
北嶋「いらないのか?」
パックのいなり寿司をスス~ッと下げる勇!!
―――要らぬとは言っておらぬ!!
妾はいなり寿司に飛び込む。
北嶋「ちゃんと感謝はしてんだからさ。ほら、これも食え。」
今度は焼き鳥を妾に出す勇。
ちゃんと串を抜いていて、勇にしては心遣いを表している。
―――ネギは要らぬのだが・・・
北嶋「野菜も食わなきゃ駄目だ。食え。」
スス~ッと妾の前に伸ばしてくる。
妾はそれを食う。
北嶋「やっぱり憑いてただろ?」
ビールを呑みながら勇が聞いてくる。
―――モグモグ…始めから…モグモグ…鏡で視れば…モグモグ…こんな案件など一瞬だろうに…モグモグ…
北嶋「鏡を使うとイラン事まで視えちまうからな。なるべくなら必要な時以外は使いたくないんだよ。」
勇は、横で倒れる様に寝ている男に目をやる。
この男が、勇と妾がこの家に来た理由なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!