いない北嶋!!

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―――貴様!!こんな物を妾の労いとするつもりか!! 北嶋「いらないのか?」 パックのいなり寿司をスス~ッと下げる勇!! ―――要らぬとは言っておらぬ!! 妾はいなり寿司に飛び込む。 北嶋「ちゃんと感謝はしてんだからさ。ほら、これも食え。」 今度は焼き鳥を妾に出す勇。 ちゃんと串を抜いていて、勇にしては心遣いを表している。 ―――ネギは要らぬのだが・・・ 北嶋「野菜も食わなきゃ駄目だ。食え。」 スス~ッと妾の前に伸ばしてくる。 妾はそれを食う。 北嶋「やっぱり憑いてただろ?」 ビールを呑みながら勇が聞いてくる。 ―――モグモグ…始めから…モグモグ…鏡で視れば…モグモグ…こんな案件など一瞬だろうに…モグモグ… 北嶋「鏡を使うとイラン事まで視えちまうからな。なるべくなら必要な時以外は使いたくないんだよ。」 勇は、横で倒れる様に寝ている男に目をやる。 この男が、勇と妾がこの家に来た理由なのだ。
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