いない北嶋!!

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パチンコ屋のイベントとやらに朝早く出かけた勇と妾は、予定通りに狙っていた台を確保した。 北嶋「鏡で視たら、この台が一番良いようなんだ!!」 ―――そんな事に神器を使いおって・・・ ブツブツ言う妾だが、勇には通じぬ。 道具は必要な時に必要なだけ使う物 勇が常々口にしている言葉だ。 勇は賢者の石で土を金にしたり、皇刀草薙で不必要な命を切り捨てたり、万界の鏡で他人の弱味を握ったりしない。 人間が如何にもやりそうな事を全くしないのだ。 その代わり、こんなくだらない事に平気で使う・・・・ ―――まぁ、貴様の好きにすると良い。 妾は欠伸をして勇の足元に丸くなる。 その時、勇の隣にこの男・・・・丸本 太郎丸(マルモト タロウマル)がやつれた表情をしながら座った。 北嶋「オッサン、この台は全く出ないから止めた方がいい。」 普段そのような助言(?)を全くしない勇が制止した。 丸本「そんな事、解らないだろ!!黙ってろよ小僧!!」 男は勇の忠告を聞く事もなく、打ち始める。 結果、ひたすら金をつぎ込む事になった。
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