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北嶋「オッサンは負け込み過ぎて、かなりの借金があるようだな。女房は案じて成仏できない状態だ。」
丸本「・・・・・あ、案じて・・・・」
俯いて譫言のようにオウム返しをする丸本。
北嶋「まぁ、自分の命。好きに使うがいいさ。」
確かに女房の言伝はした、と言わんばかりに勇は丸本から視線を外した。
丸本「・・・・この台・・・駄目なんだよな?」
北嶋「そう言った筈だ。」
丸本は静かに立ち上がり、今度は勇の二つ隣に座る。
丸本「・・・・ここは?」
北嶋「さっきのよりはマシだ。」
丸本「どこがいいのか教えてくれないか?」
丸本は打って変わって下手に出る。
北嶋「オッサン、俺はオッサンの仲間じゃない。いちいちオッサンの為に助言する義理は無い。調子に乗るな。」
勇はこれ以上は関わるな、と言わんばかりに突っぱねる。
丸本「今日!!今日だけでいい!!今日乗り切ったら、俺は変われるかも知れない!!だから今日だけ助けてくれ!!」
丸本は周りの目など意にも介さずに、その場に土下座をした。
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