46475人が本棚に入れています
本棚に追加
北嶋「オッサンが変わろうが変わるまいが、俺の知った事か。」
手で追い払う仕草をする勇。
丸本「そ、そこを何とか!!」
勇の足元にすり寄り、更に土下座をした。
北嶋「しつけーなぁ!!・・・・ん?・・・・ふーん・・・あちゃ~・・・繋がったのか・・・だから鏡を掛けたままってのは面倒になるんだよなぁ・・・・・」
勇は頭を掻きながら渋い顔をした。
周りから見れば独り言を言ってるように映るだろうが、この時勇は丸本の女房と会話をしていたのだ。
北嶋「オッサン。仕方ないから教えてやろう。」
顔を上げた丸本。
その表情が明るくなっている。
北嶋「ただし、だ。オッサンが以前勤めていた鉱山からかっぱらった物を俺にくれ。」
丸本「か、かっぱらった物??」
本当に心当たりが無いように、首を捻る。
北嶋「かっぱらったと言う自覚はないか。まぁ、そうだろうな。オッサンの家にある置き物だが、オッサンは要らないだろ。それをくれたら教えてやる。」
丸本「解った、何の事か解らないが、欲しいならやる!!」
丸本と取引成立となり、丸本は自殺を思い留まる程大勝ちを収め、妾達は丸本の『盗んだ物』を回収する為に丸本の自宅に招かれた。
最初のコメントを投稿しよう!