いない北嶋!!

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北嶋「さて、オッサン、出して貰おうか。」 部屋に招かれ、ビールを注がれ、それをあおりながら本題を切り出す勇。 丸本「あ、ああ。ちょっと待ってな。」 奥に引っ込み、ゴソゴソとやった後、それを持って戻ってきた丸本。 勇は無造作にそれをヒョイと持つ。 北嶋「胡桃大の大きさだな・・・・」 丸本「俺が持ってきたのはそれだけだよ。」 鏡越しで丸本を視る勇・・・・ 北嶋「・・・・そのようだな。」 勇はそれをポケットにねじ込む。 丸本「なぁ?そりゃ何だい?長年鉱山に勤めていたが、そんな鉱石や鉱物は見た事がないんだ。」 だから持ち帰った、と言う訳だ。 金になるかも、と期待して。 北嶋「これはヒヒイロカネって言う金属だ。まぁ、オッサンには無用の長物だ。俺にも使い方は解らんがな。」 解らないじゃなく、興味を持てないから知るつもりが無い勇。 まぁ、あの金属の価値をどれほど言っても、勇の興味を引き付ける物では無い事は確かだが。 丸本「ふ~ん・・・まぁ、今日はアンタのおかげで大勝ちできた!!今日は呑もう!!」 空になったグラスにビールを注ぐ丸本。 北嶋「俺は仕事があるんだがな。」 そう言いながらも、注がれたビールを一気にあおる。
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