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北嶋「ん?んんん???」
いきなり勇が渋い顔をした。
丸本「どうしたい?」
北嶋「・・・・オッサン、悪いが今日泊めてくれ。」
丸本「そりゃ勿論さ!!そら、いっぱい呑もうぜ!!」
上機嫌になる丸本。
―――勇、どうしてだ?
妾は勇の顔を覗き込んだ。
北嶋「タマ、悪いが民宿に行って着替えを持ってきてくれ。」
―――おい、妾を荷物運びに使うなどと・・・
勇の表情が険しい。
妾はそれ以上言うのを止める。
―――仕方ない、行ってくるか・・・・
立ち上がる妾に
北嶋「千堂が憑かれたようだ。お前なら祓えるよな。」
―――何故貴様が行かぬ?
勇の技量なら憑き物など、一瞬だろうが、妾に頼む意味が解らぬ。
北嶋「どうやら敵は俺の姿を視たいらしい、視たいなら後で直接見て貰おうと思ってな。」
そう言って鏡を外す。
北嶋「せっかく繋がったんだ。トコトン焦らして苛々させてやるぜ。」
勇が鼻で笑いながらビールをあおる。
北嶋「どうせ後で返す時にぶつかる事になるんだしな。」
勇はポケットのヒヒイロカネをパンパン叩きながら笑う。
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