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その女は、腰まで伸ばした長い銀色の髪を跳ね退けるよう、手で払う。
瞳も銀色だ。
外国人・・・・・白人・・・・・
銀色の髪など珍しいが、その女・・・・感覚的だが・・・
とても冷たい!!
冥府の底のような冷たさを感じる!!
東雲「あ、あんたは?」
言った瞬間!!コートの男が俺の首を掴む!!
「お嬢様をあんた呼ばわりとは・・・・」
初老とは思えない力で、俺の首を締め上げる!!
東雲「ぐぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!!」
「良い。放してやれラスプーチン。」
女に言われて手を離す男!!
俺はそのまま床に這いつくばった!!
東雲「ゴホッ!!ゴホッ!ゴホッ!!はぁ、はぁ・・・・ラスプーチンだと・・・!?」
聞いた事のある名前!!
ロシア帝国時代の怪僧の名だ!!
女が俺の前に歩いてくる・・・・
「お嬢、俺は反対だぜ。この程度の男はな。」
「貴様も下がっておれ。主水(モンド)。」
主水と呼ばれた男は渋々と下がる。
女は這いつくばっている男に視線を合わすよう屈んだ。
そしてフッと微笑む。
ゾクッ!!
俺は全身の血が抜かれたように、一気に身体の熱が無くなった感覚に陥った!!
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