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玄関がカラカラと開き、天パと桐生が慌てながら入って来た。
北嶋「遅いぞお前等。コーヒー冷めちゃっただろ。」
天パ達を待っている間、俺はコーヒーを6杯もおかわりして腹がタプンタプンとしていた。
テーブルに置かれていた薙鎌をむんずと掴み、いきなりそれを拝む天パ印南。
印南「薙鎌、いや、藤蔓、確かに戴いた!!俺はこれで格段に力を付ける事になる!!北嶋!!お前の手の届かない所は俺が守るから安心しろ!!」
北嶋「・・・なんか知らんが、やけに熱くなってるな・・・引き換え、タマは何でダメージ負ってんだ?」
目から炎が出んばかりに熱血宜しくな天パと対照的に、ズーンと頂垂れて足取りも覚束ない程ショックを受けているタマ。
桐生「九尾狐は北嶋さんにそっくりと言われて心外らしいですよ。」
桐生がコロコロ笑いながら説明をする。
一通り聞いた俺はタマの頭をガッ!!と掴み
北嶋「やいタマ!!お前俺に似ていると言われてショックを受けるなんて、本当に無礼な小動物だな!!」
いつもならガブガブと咬んで抵抗するタマだが、この時は煩そうに俺の手を払うよう、本当にトボトボ歩いて居間の隅っこに丸くなってしまった。
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