13人が本棚に入れています
本棚に追加
そこまで言うとため息をついて、バカなことやってないで早く行くぞ、と長政。どうやら顔面男性器ということで落ち着いたらしい。
「落ち着いてねぇぇぇよ! ピクニックに来てるわけじゃないんだからな! 早くアジトに行くぞ」
へいへいと返事をしておく。ていうか人の心を読むなよな。
どうやらまだ少し歩くみたいだ。
しばらく歩くとバカでかい建物が見えてきた。一見病院のように見えるが……こんな山奥にまず病院は建てないだろう。
「これがアジトか? えらくでかいな」
「あぁかなり稼いでるみたいだ。さ、何で稼いでることやらね」
茂みに隠れて様子を見ていると、
「見張りも結構いるな……どうやって潜入するんだ?」
フフフ、と不敵な笑いを上げる長政。気持ち悪っ
「フハハハ、オレの出番のようだな! こんなこともあろうかと潜入に役立つ道具を持ってきた」
と言うとなにやら布みたいなのを取り出した。何に使う気なんだ。
「これを被って地面と同化するんだ! これでバッチリ潜入できるぜ」
グッと親指をたてる長政。その自信はどっからくるんだ
「バカか! そんな子供騙しみたいな……っていうか子供も騙せねぇよ! 頭の悪い番犬も騙せねぇよ!」
「そ、そうか……じゃあこれはどうだ!? このスコップで穴を掘ってやつらのアジトまで繋げるんだ!」
「どんだけ時間かかるんだよ! ていうかそんなのどこに持ってたんだよ! そんなに穴掘りたけりゃMr.ドリラーでもやってろよバーロー」
その後も使い物にならない物ばかり出す長政。こいつを当てにしたオレがバカだったか……
最初のコメントを投稿しよう!