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「あれもダメこれもダメ、じゃあどれならいいんだよ! 我が儘なやつだな」
「お前の出すものが使えないものばかりだからだろ! もっとマシな物ないのかよ、爆弾仕掛けて爆発させて警備が薄くなったところを突破するとかさ」
う~んと唸りながらバックの中を漁る長政。ウチの組織ってそんなに予算が無いのか? なんてことを思っていると
「お、これなんてどうだ?」
何やらベルトのような物を取り出した。これは一体?
「ベルト……か? 何に使うんだそれ」
「ちょっと待ってろ説明書読むから……えーと、これを腰に巻けばあら不思議!! 他の人からは全く見えなくなります!……だってさ、まぁいわゆるステルス迷彩ってやつだな」
「…………。それを先に出せよ!! 普通迷い無くそれを出すだろ! ていうかそれホントなのか? 胡散臭すぎるだろjk。」
「そんな事言うなって! ギャグカテなんだからなんでも有りなんだよ! ほら付けてみろよお前の分もあるから」
「お前ギャグカテの皆さんに謝れ。……まぁいいや」
半信半疑で腰に巻いてみる。真ん中のところがスイッチになってるみたいだな。
2人同時にスイッチを押すと間の抜けた機械音と共に前にいたはずのやつがいなくなっている。
ま、まさか本物なのかこれ?
「おぉーマジで消えてるぜ! すげぇな最近の科学ってやつは……だが一つ気をつけろ。姿は消えてるが影までは消せないんだ。だから物陰のところをなるべく歩いたほうがいいな」
ホントだ影だけが地面にある……なんか怖いな、ていうかなんか生々しいな設定が。
「心得た。じゃあ潜入捜査の開始だな」
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