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塀の陰に沿って入口の門に近付いて行く。近くで見てもまたでかい。
見張りを素通りし、いとも簡単に敷地内に入ることが出来た……これまたでかい庭だ。
「さてどこから屋敷の中に入るかな」
「人の出入りに紛れ込んで正門から入ろうぜ」
なかなか大胆な事を言うなコイツは、でもそれが手っ取り早いか。それで行こうと返事をしておく。
「フハハハ物分かりがいいじゃないか雷電よ。……あ、オレスネークな」
「スネークがフハハハ言うな、……っとあいつら屋敷の中に入るみたいだぞ」
2人組の男が入口に近付いていく、バレないように息を潜め後ろに引っ付いていく。
何やら話をしているようだ。
「お前見たか? 組長が連れてきた幼女」
「あぁ見たぜ、ありゃ相当の上玉だな。組長も相当気に入ったのか監督も男優も組長が直々にやると言っているらしい」
「あの娘も気の毒にな、組長は過激なのが好きだから……」
その辺りで廊下がT字に分かれた。片方は蛍光灯がついていて明るいがもう片方はついていなく、暗くなっている。
どうやら2人組は明るい方に行くようだ。
情報は惜しいが……無理は禁物だ。オレたちは暗い方の廊下に進んだ。
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