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リモコンのスイッチを押すと、隠し扉の部分が横に移動し、収納されていった。
開いた先の空間には明かりが点いている。そしてそこには……
女の子が3人、生きてはいるが衰弱しているように見える。
監禁されているのだろうか、縛りはされていないがこの狭い部屋には寝床とトイレ、給水機にテレビだけ。
監禁にしては……ちょっと過保護な気がするが、せっかくの商売品に壊れられては困るとかそういう魂胆だろう。
「心配しないで、オレは怪しい者じゃない。君達を助けに来たんだ」
怯える女の子達を安心させるように声をかける。一応は落ち着いてくれたみたいだ。
「少し質問をさせてもらうけど、ここにいるのは君達の意思があってかい?」
「そんなわけない! 私達は無理矢理ここに閉じ込められて……」
中でも大人びて見える女の子が声を上げる。最後の方は途切れて聞き取れなかったが。
「わかった、ありがとう」
これは決定的だな、この隠し扉も中からは開かない仕組みになっている。立派な監禁だ……。
とりあえず、魂太郎とボスに連絡だな。
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