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何やら空ちゃんの足首に縄の様な物が巻き付き、一人がその縄を引っ張っている。どこのカウボーイ!?
何て言ってる場合じゃない、助けないと!
「カウボーイはテキサスに帰るんだな!」
縄を引っ張っている奴目掛けて跳び蹴りをくらわせ、何とか阻止したように思った……が、一人に集中してしまったため他の者の警戒を怠ってしまっていた。
モヒカンの男にメリケンサックを付けた拳で顔面を殴られ、そのまま羽交い締めにされる。
「おらぁ! 楽に死ねると思うなよ!?」
顔、腹、所々を何人もの男達に殴られ続ける。
「やめて……離してっ!」
その間に空は捕われ、垂鐘の手に渡ってしまった。
「残念だったなぁ小娘、お前は私の元にいる運命なんだよ」
あるぇ? お花畑が見えるよ? うふふふふ、あはははは
――その時
「魂太郎さん!! ボクこんな所で終わりたくない! 魂太郎さんと……一緒に外に出たいんだ!!!」
部屋中に空の声が響き渡る、その声はお花畑を疾走していた魂太郎にも届いていた。
そうか……ゴメンな、外に出してやるって約束したんだったな……そういや、
『女との約束は破っても、幼女との約束は絶対に破るな』
……って、誰かが言ってたな
「フェーフェッフェッフェ、無駄だよ。どれだけ殴られたと思ってるんだ、もう意識も無いだろうよ…………な、なん……だとっ!?」
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