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「…………はぁ、わかりました。ここまできたら断るわけにもいきませんね。空ちゃん、こんなせまい2DKのマンションだけど……一緒に住むかい?」
「うん! 魂太郎さんありがとう! 大好き!」
と言うとまた抱き着いてきた。
私服で抱き着かれる……だと? あの時はやつらが用意した衣装だったが、今は私服! なんという良い響き。
私服で至福ってか……やかましわ
「ふふふ、魂太郎さんならそう言ってくださると思っていたわ。今日は二連休でお休みでしょう? 荷解きをしてしまいましょうか」
「そうなると……空ちゃんの部屋が必要ですね。ちょっと物置みたいな感じになってますけど……」
三人でその部屋を見に行くと、今まで溜め込んでいたいくつものゴミ袋が埃をかぶっていた。
その部屋を見て二人とも絶句してしまった。まぁ……さすがにこれはびっくりするよな、捨てようとは思うんだけどいつも忘れちゃうんだよね。
「魂太郎さん、さすがにこれはダメですわ」
「ここには……ちょっとボクも住めないかも」
あぁそんなイジメられてる様な顔をしないでおくれ空ちゃん。
「い、いやぁ……アハハハハ。片付ければ何とかなりますよ!」
「それしか無いですわね」
と言うことで、オレ達はまず、空ちゃんの部屋の土台作り、いわゆる掃除を始めることにした。
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