二章

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「ああ… 貝棚さん。おはよっ!」 と焦って挨拶をする成樹。 「うん! おはよう!!」 元気な声で弓帆が挨拶を返してくる。 成樹はいつも弓帆の可愛さに見取れしまう。そして、今現在も… 自分に見取れているとは全然思っていない弓帆は、 「なんか少し顔が赤いよ?なにかあったの?熱?それとも、誰かに恋しちゃったり?」 などと聞いてくる。 「そっ…そんなことはないよ!」 と、正解が入っていたため焦る成樹は、急いで、違う話題を出す。 「そ…そういえば、貝棚さんてっどこの高校に入ったか聞いていなかったよね?何校なんだ? あ…俺は蒼海なんだけど」 ずっと聞けないことを悩んでいた質問を焦っていたためあっさりと聞いてしまった。まぁ…よかったけど… 「え… あれ…言ってなかったかな…私も蒼海だよ。」 知らなかった。初耳だぞ!だが、やったぞ!同じ高校だ。心の中でツッコミそして喜ぶ成樹は、 「へぇ… 同じだったとはな… でも、昨日は会わなかったな」 と、平常心で弓帆に感想を言う。「うん。そうだね そうだ。瀬戸田君は何か部活入ろうと思っている部活ある?」 部活のことはまだ全く決まっていなかった成樹は当然、 「いや…まだ決まってないけど」 と答えた。
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