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「おはよーございまーす。」
仕事場のドアを開けると、まだ誰も来ていなかった。
あらら・・・・一番乗り。
仕事場の窓を開け、自分の机で一杯お茶を飲む。
椅子に座って天井を見ていると、なんかむなしくなってきた。
「やっぱり、家帰ろうかなぁぁぁ・・・。」
「近藤さん何朝からいってるの?」
不意に後ろから声がした。
「あ、社長・・・・おはようございます。」
湯のみを持って天井を見上げたままの私に社長の大きなため息が聞こえた。
「こんどぉ~~~。朝から何テンション下げてるんだよ。元気なのがお前の取り柄だろ?テンションあげろよ。」
社長はそういいながら私のおでこをペチっとたたいた。
「・・・・・パワハラ・・・」
おでこをさすりながら顔を覗き込んでいる社長をにらむ。
「セクハラじゃなくてよかったな」
ニヤリと社長は笑うと自分の机へと向かった。
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