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お昼
みんなは外へ行ったようだけど、私はいつもお弁当派。
節約ってのもあるけど、電話番も兼ねて。
お弁当を持って、ミニキッチン横の休憩スペースへ向かう。
・・・・と言っても、食欲がわかない・・・・。
まぁ、当たり前って言えば当たり前なのだけどね。
お弁当のフタも開けず、ただぼんやりと椅子に座ったまま。
ヴーヴーヴー
バックの中の携帯のバイブがなった。
誰?
と思いつつ見てみると・・相方。
『今日、会社の飲み会。飯いらねぇ。』
・・・会社の飲み会ねぇぇ。
本当かどうか。
『了解✌』
と返信だけ送って、お弁当のフタを開ける。
どうせ女と会うんだろう。
そう思ったら急に腹が立ってきた。
くよくよしてるのも腹立たしいっ
玄米ご飯を口にほおばりながらお茶をグビグビ飲む。
「お、近藤男前な食い方だなぁぁ」
ニヤニヤとコンビニのビニル袋もって社長が立っていた。
「いいんですよ。男前でも。」
口をもごもごさせながら答える。
社長は私の目の前に座り、おにぎりを食べだした。
「・・・ねぇ、社長。朝の飲み会ってまだ有効??」
「ん??なんだ?俺と飲みたいのか?」
「社長の完全奢りだったら付き合ってあげてもいいよ。相方も飲み会らしいし。」
「了解。奢ってやるよ。その代わりトコトン付き合わせるぞ。」
社長が珍しく笑顔を見せた。
「社長、今日はモチ定時に終わらしてね。そして美味しい処つれってよね。」
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