お試し小説

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「・・・ただの食中毒だな。」 食中毒・・・だと? 「そういえば、昨日、夜久さんの作ってくれたケーキ食べたんだった・・・」 誉も少し笑っていた。 俺、勘違いしていたのか。 「夜久のはいろんな意味で、アレだからな。」 「ふふっ・・・」 星月先生はそういうと、誉も続いて言った。 「彼女のは個性的、といったほうが・・・」 「それもそうだな。 俺はこのあと他の仕事があるから部屋を出るが・・・いいか?」 「あ、はい。」 星月先生は俺に顔向けるとウインクした。 まさか、バレてた・・・? 星月先生は部屋から出て行った。 「そういえば、なんで一樹はそんなに慌ててたの?」 「それは・・・っ」 言えるわけないだろ。 孕ませたかと思った、だなんて。 「もしかして、一樹の子供、とか?」 ・・・・・・、バレた・・・ 無言の俺を誉はクスクスと笑った。 「馬鹿、だね。」 そういったが、俺の髪を撫でた。 「けど、欲しいな。僕と一樹の子。」 にこっと笑った。 俺もつられて笑ってしまった。 いつかは、そんな幸せな家庭ができるといいな。 俺はそう思いながら抱きしめた。                      end 次⇒オマケ
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