校内抗争

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中学二年三学期、もうすぐ三年も卒業だ。 あと少しで俺達の天下だ。 そんなある日俺達は三年の番格達に呼び出された。 来年の番格はお前達だろ、頭は決まったのか? はい、決まってます… 誰だ? 和彦っす… そうか、お前達他所に負けんじゃあねぇぞ、わかったな! はい… 俺達はそう答えたが違う事を考えていた。 俺達はてめぇらみてぇに弱かねぇんだよ。 俺達の代のうちの中学は市内じゃ最強になるぜ… めんどくせぇ事言ってるとやっちまうぞ? 雰囲気を察した三年はそのまま黙って出て行った。 どうする?あいつらやっちまうか? 一番喧嘩っ早い政志が言った。 まてよ、あいつらはほっといてまず他の学校をどうするか考えようぜ。 イケイケの隆三が言った。 貴、お前はどうなんだ? 和彦が聞いてきた。 俺はなんでもいい… 来たらやるだけさ、俺は誰にも負けねぇ… 俺は答えた。 そうだな、俺達から行かなくてもいずれどこかが来るだろ。 お楽しみはそれからさ…。 和彦はそう言って出て行った。 政志と隆三も帰って行った。 俺は一人残ると窓からグランドを見ながら煙草に火をつけた。 俺は支配するとかそんな事には興味がねぇ。 誰がこの街で一番強いのか?俺が一番になってやる… グランドで練習している部活動中の生徒を見ながら俺はそんな事をただ考えていた。
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