1331人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は黙って和彦を睨むように見た。
和彦も目をそらさずに俺を睨みつける。
その様子を眺めていた鈴木がほざきやがった。
お前らいつまでもびびって勝負しねぇからわざわざ俺がお前ら二人のために来てやったんだ…
今すぐにやれよ!
俺は鈴木を見た。
こいつ、一体何を考えているんだ?
和彦は鈴木を見ながら言った。
鈴木さん、お前、考えている事が見え見えだよ。
俺と貴がやり合って残った方を今、ここで潰す!
そうすりゃあんたの番の座は安泰だからな。
今、学校のワル達であんたに勝てそうなのは俺と貴だけだからな…
鈴木は図星だったらしく妙にうろたえやがった。
和彦、てめぇ何言ってんだ?俺はてめぇらなんざ敵じゃあねぇよ!
和彦てめぇ、やっちまうぞ?
和彦は鈴木を無視して俺に言った。
貴、今日だ…
俺は黙って頷いた。
一人喚いている鈴木を残して和彦は教室から出ていった。
鈴木は俺を睨みながら言った。
貴、てめぇも和彦も今日限りだ…
てめぇら二人、今日俺がやる!
鈴木はそう言うと机を蹴り飛ばして出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!