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え?
あたしは自分の耳を疑った。冬馬はそんなこと言うはずがないと思っていたのに…。
「ハハハ、それ言えてるー。キモい奴と喋りたくないよねー」
「暗いし、存在がウザすぎる」
「てかさー………」
二人の会話がだんだん小さくなっていく。
あたしは玄関に立ち尽くしたまま茫然としていた。
どうして?何で?
その言葉の繰り返しで涙も出ない…。
…もう会いたくない。
あたしは階段を駆け上がって部屋にこもった。
ベッドの中に入って目を閉じる。
忘れるの…。全て忘れて…。しばらく忘れさせて――
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