1.電話

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え? あたしは自分の耳を疑った。冬馬はそんなこと言うはずがないと思っていたのに…。 「ハハハ、それ言えてるー。キモい奴と喋りたくないよねー」 「暗いし、存在がウザすぎる」 「てかさー………」 二人の会話がだんだん小さくなっていく。 あたしは玄関に立ち尽くしたまま茫然としていた。 どうして?何で? その言葉の繰り返しで涙も出ない…。 …もう会いたくない。 あたしは階段を駆け上がって部屋にこもった。 ベッドの中に入って目を閉じる。 忘れるの…。全て忘れて…。しばらく忘れさせて――
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