第一話 あのコとの出逢い

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あれは、十年以上前―――。 俺がまだ 五・六歳の時の事だった。 隣の家に、 俺と同じくらいの歳の 女の子が引っ越して来た。 『わたしっ、響っていうの! よろしくねっ!!』 女の子は手を伸ばし、 俺に握手を求めてきた。 その表情は満面の笑みで、 俺は何だか嬉しくなり、 その子の手を握った。 その女の子が今、 俺の隣を歩いている――― .
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