鳥の歌声

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ある昼下がり、土御門邸の縁側で、あかねは腰を下ろしていた。 「はぁ~気持ちいい!」 しばらくそうしていたかと思うと、急に立ち上がった。 「そういえば、最近全然歌っていないなあ~。」 あかねは、小さい頃から歌うことが大好きだった。しかし、この世界に来てからは、忙しくて、全く暇がなかったのである。 「ようし!今日は久しぶりに思いっきり歌おうっと!」 あかねはそう言うと、透き通った声で歌い始めた。                                「~♪~」                 その歌声は、龍の玉を通じて、八葉の耳にまで届いた。image=57158556.jpg
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