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みどり「確かに」
みどりは納得したように頷く。
真知子「やったらアンタもやったらええでない」
真知子は誠に言う。
征吾「でもね。ポンポンとできる簡単なモンじゃないよ。
基礎、基本、体力ができた上に、経験や知識を広めないとな。
寝技の技にも向き不向きがあればはやり廃りもある。
考えて考えて、研究して打ち込みして、強い相手と乱取りやって、研究して打ち込みして……
それを繰り返してようやく試合で使う。
じゃないと強い相手に短い時間で決まらない」
征吾は笑いながら答える。
誠「やろ?ムリやろ?」
征吾の説明に誠が開き直る。
征吾「この純度が高ければ高いほど、つまりやればやるほど強くなるってのはこれだ。
だから、簡単なようで難しいんだ」
みどり「はぁ、やっぱり澤登先輩って凄いですね」
みどりが改めて征吾の寝技の技術に感心する。
征吾「それでも、ある程度だ。
寝技のてっぺんにはなれない。
みどりちゃんが言ったように、寝技にもセンスがあるんだよ」
征吾は笑みを浮かべている。
石川「なんや、それ遠回しに征吾がセンスあるみたいやぞ」
石川が割って入る。
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