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征吾「違いますよ。
まあ自分は下半身の柔軟性には自信ありますけどね。
自分の寝技はあんま上手くなければ雑ですもん」
氏家「じゃあなんや?」
征吾「誰も思いつかないような発想力。
それを体言させるウナギみたいに体が軟らかくて、ボディバランスもいい。
どこからでも隙をついてくる。
常識を覆すようなパワーを持った奴がいるんですよ」
征吾は少し表情が固くなる。
誠「そんなん誰や?」
征吾「誰って、いっぱいいるよ。
いい例がブラジリアン柔術の奴らだよ。
フツーあんなの思いつくか?」
誠「イヤ、無理やの」
誠は即答している。
和哉「でも、お前はそれをやっとったんちゃうんけ?
やけぇ、今日の寝技も凄かったやんか」
和哉は征吾もそれらに負けない位の寝技の技術、なによりも発想力があると思っている。
征吾「まあそのおかげで飛躍的に伸びましたが、それでも常識の範囲内ですよ」
征吾は苦笑している。
氏家「やったことあるみたいやの」
征吾「ありますよ。
初めてやった時は引き込んだけど、何もできずに3秒でやられましたよ。
何度も……」
全員征吾の言葉に吹き出す。
征吾の引き込みを3秒で切り崩されることがありえないからだ。
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