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ミカはたまに男を連れてくる。
俺はそれに気使って外に出る。
俺は自分の立場をわきまえているつもりだ。
普通のやつだったら、男に文句の一つでも言うであろう。
でも、それじゃあ、そこいらの飼い犬と同じだ。
俺は犬が嫌いだ。
ただ、俺はあの男の目が気に入らない。
俺を見下すように見る、あの目だ。
あの男の腕に、今夜もミカは抱かれるのだ。
さすがの俺も、ミカの喘ぎ声を聞くのはたまらない。
だから俺は、必ず散歩に出る。
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