ヒモ’s Life

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 別れは突然訪れる。 ミカはさっきから、玄関で大家と話しこんでいる。 どうやら、俺をずっと住まわせているのが大家にばれたらしい。 大家は、これ以上俺を住まわせるのなら別の所に引っ越せ、などと言ってきた。 ミカは必死に弁解していた。 俺はこれ以上、ミカに迷惑をかけたくなかった。 俺は黙って、ミカの家から出た。 それを見たミカは、泣きながら俺の名前を呼ぶ。 「待って!待ってよ、タマ!!」
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