0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
記憶に強く残ってる事がいくつかある。
そのうち一つは、
父親に死ねと言われたこと。
あの日は、何が原因で父が暴れ出したかは覚えていない。
でも、テーブルが逆さまになって、襖に穴が開いてた記憶がある。
母が姉と私を庇ってて、父が凄い形相で怒鳴り散らしてた。
私はもう何もかも嫌になって。
「何でもするから赦して下さい。」
父に向かって叫び土下座した。
母と姉は、唖然としてた。
少し沈黙があった後、父が言った。
「わかった。赦してやるよ、そのかわり
死んで?」
最初のコメントを投稿しよう!