桜の木の下で・・・

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・・・体感時間10分。あの人垣を抜けるには半端じゃない力が必要だった。 ・・・なんかもう疲れた・・・ 「・・・しっかしお前、よくあのバカップルの中に入っていけるな?」 あの雰囲気の中に入る勇気がない俺は、食堂の自販機で買ったペットボトルのミルクティーを飲みながら言う。 それに多少苦笑した真崎は、 「まああれでも俺は二人の友人だからね。見守ってやりたいというかな」 「うわっ、おっさん臭・・・」 どこぞの親かっての。 まあでもこいつはあの二人と相当長い付き合いみたいだからな。そう思うのも仕方ないか。 「でも、あの二人を見てると、人生ってなにが起こるかわからないとつくづく感じるよ」 「・・・確かに」 あいつ一方的に瀬戸口のこと避けてたからなぁ。まあ理由はわからんでもないけどな。 それが俺らがちょっときっかけを作ってやっただけで、今じゃバカップル。 とりあえず言えることは・・・ どんだけ~!
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