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「お~い、キョースケ~」
遠くからでも分かる。
フェイだ。
小さな男の子にも呼び捨てにされていたし、多分いい性格をしているんだろう。
「ごめん、キミはこの街に慣れてなかったね。」
「…いいさ」
…展開が急過ぎないか?
「ちなみに新しい兵隊ってのはどういう…」
「あ~…言いにくい事なんだけどね…」
「ん?」
「僕はこの街…ッていうかこの国の兵なんだ」
「…」
「さっき、僕以外の兵隊が見当たらないって言ったよね?」
「……」
「あはは。」
…まさか…
「───全滅しちゃった…城の警備についてた衛兵以外。」
「………それで?」
「キミを引き抜きたいんだ。」
あぁ、オレは一体何がしたいんだろうか…
「キミはどこかの国に属しているのかい?」
「…いや、これといって…」
…知らねぇし。
「良かった。じゃあ、行こうか、こっち。着いてき…」
「いや待て、待って、どこに行くの?」
「決まってるじゃないか!」
…彼(フェイ)は何が嬉しいのか、ニッコリ笑って言った。
「姫さまの所さ!報告にね!」
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