七月七日 ~エピローグ~

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──兵舎についた。 …なんでも、この国の名前は勇ましい国という事から、 “勇国ランティス” というらしい。 (どこのRPGだ) …さらに、魔王という存在がありながらもこの世界は均衡を保っていた…らしい。 (どこのゲームだ) …その魔王は心優しく、弱きを助け、強きを挫く、とても魔王とは思えない魔王だったらしい。 (どこのファンタジーだ) …だがある日、魔王はその座から堕ろされ、処刑されてしまう。…らしい (どこかで聞いたぞ?…確か…) …魔王姫セリア、というのがその魔王の名前らしい。 …あれ? 「…で、その魔王様の処刑が三日後にあるんだ。」 「なぁフェイ、もしかしてその魔王様って髪長くて青かったりする?」 「うん」 「相手の事を“ソナタ”って言ったりしたり…」 「なんだ、知ってるじゃないか」 …夢の中であった奴も同じような事言ってたな… 「フェイ」 「?」 「先に謝っておく、ワリィ」 「?なんで…」 「この国にも迷惑かけるかも」 「?…まぁいいや。とりあえずおやすみ。」 …いや、ホントゴメン 多分その処刑、ぶち壊すかも…
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