七月八日 ~プロローグ~

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───体は“ピーー”で出来ている。 血潮は“ピーー”で、心は“ピーーーーーー・・・・ ────何だろう…    とても      ギリギリな…  …何かが… 「…キング?」 「うわッ」  いつの間にかあの時の草原にいたらしい。 「………キング、その体制は何をしているモノなんだ?」 「フ…決まってるだろう?」  訂正、いつの間にかあの時の草原に寝ていた。  ちょうど魔王様の立っている真下に。肩幅に開いている両足の間に頭を入れた形で。 「魔王様の下…」 「ッせい!」 「うっ……すいません…偶然でした…」  顔面にKAKATO落とし…良かった。普通だ。 …黒だ。 「でも元気そうで何よりでした、てっきり悲しそうにと…」 「…ソナタのおかげじゃ。」 この口調も相変わらずだ。 「私は明日処刑されるとは思ってないからな?絶対に助けに来ると待っている。」 …聞き捨てならんぞ? 「…明日?」 「? 聞いてないのか?」 …どういう事だ?
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