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これでも俺は涼子の死から立ち直った方だ。
3年前の自分は本当にどうしようも無かった。
仕事を辞め、毎日飲み歩いて。
姉貴に養って貰っていた。
一夜限りの女。
浴びるように飲んだ酒。
いつも世界がモノクロだった。
何をしていても虚しくて・・・
どれだけ泣いても涙は枯れない。
俺はいつも涼子の姿を求めていた。
そんな時に希望が自分の息子だと分かった。
それから俺は何とか立ち直った。
仕事もまた始めて、酒も程ほどにした。
女関係も綺麗サッパリになった。
それでもこの虚しさはいつまでも続く。
心に空いた穴は埋められない。
それでも俺は生きていかなければならないのだ。
何度死にたいと願ったか
それでも生き続けている。
涼子が見れなかった分まで俺が生きて見なければならない。
この日常を、希望の成長を。
最愛の人へ・・・・
俺は奇跡なんて信じない。
オカルトも信じない。
だけどお前に会いたい。
会えない。
分かっていても幽霊でも良いから会いたいと思う。
それはいけない事か?
俺とお前は中学時代から一緒だった。
ずっと一緒だと思っていた。
なぁ、涼子。
この心の穴はどうやったら埋まる?
俺にはもう分からないんだ。
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