とある空想の短編小説(ｼｮｰﾄｽﾄｰﾘｰ)

美琴｢……変身？｣

佐天｢そうです。御坂さんは変身しないんですか？｣

美琴｢いや、いきなり変身って言われてもねえ…｣

佐天｢昔って、なにかしら技を使う時とかって変身するじゃないですか。現代になると女の子が変身するアニメって少ないんですよねー｣

美琴｢………まあ…そうだけど…｣

佐天｢ここは!!御坂さんも過去の流れに乗って!!可愛く!!華麗に変身してみるのもいいと思うんですよ!!｣

美琴｢でも…佐天さんが変身するのはダメなの？｣

佐天｢あたしは変身したくても…レベル0ですし…｣

佐天｢お願いですっ!!変身してください!!｣

美琴｢う…………｣

美琴｢まあ…ちょっとだけなら｣

佐天｢ほんとですか!?ありがとうございます!!｣

美琴｢でも変身って…どうすればいいのか｣

佐天｢だぁーいじょうぶですって!!手順はあたしがよーくわかってますから!!まずは変身アイテムを見つけましょう!!｣

佐天｢んー、変身するにはコンパクトとかブローチ……あ、スティックみたいなやつでも何でもいいみたいですよ？｣

美琴｢コンパクト…ねえ｣

佐天｢結局はいつでも持ち歩くものならなんでもいいみたいですね｣

美琴｢じゃあ…携帯……｣

佐天｢ダメですっっ!!｣

美琴｢!!?｣

佐天｢昔の人が携帯で変身するなんて!!男の子の変身とは違うんですから!!もっと女の子らしいグッズを使わないと!!｣

美琴｢………えっと…｣

佐天｢例えば……ヘアピン？いや、ちっさくてわからないか…じゃあこのストラップ…？｣

美琴｢……あ、じゃあこれは？この前貰ったんだけど｣

佐天｢缶バッジ!!それだ!!さすが御坂さん!!丸いところがいいですね!!｣

美琴｢そ、そう？か、可愛いわよね、これ｣

佐天｢うんうん!!色がピンクといい、………ゲコ太も…御坂さんらしい!!｣

美琴｢……えへへ…やっぱ可愛いかあ～｣

佐天｢さて!!決まったとこで!!次は変身の掛け声ですね!!｣

―とある公園―

佐天｢変身するにはその缶バッジと、変身する掛け声が必要です｣

美琴｢変身ーって掛け声じゃあダメなの？｣

佐天｢それも男の子の変身掛け声ですからねー…バイクで走りますよ？｣