とある空想の短編小説(ｼｮｰﾄｽﾄｰﾘｰ)

美琴｢……変身？｣

美琴｢掛け声……例えばどんな？｣

佐天｢月をイメージするならムーンなんたらパワー…とか…ですね。そうしたら…御坂さんは電気をイメージとかどうです？｣

美琴｢うーん………｣ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

佐天｢ちょっとキュートな言い回しが良いんですけどねー、何かいいの思いつきましたか？｣

美琴｢キュートかあー…………!!｣

佐天｢きましたか!?｣

美琴｢…み、ミラクルサンダー…とか!!｣

佐天｢………いいじゃないですかそのフレーズ!!｣

美琴｢ほんと!?これいいと思う!?｣

佐天｢でももうひとおし!!あともうひとつフレーズを付ければ完成ですよ!!｣

美琴｢……じ、じゃあ!!せっかくアイテムがゲコ太だしっ!!それをフレーズに入れるとか…!!｣

佐天｢おおお!!｣

美琴｢天に手をかざして!!｣

佐天｢アイテム片手に!!｣

美琴｢上を見上げて｣

佐天｢いざ変身!!｣

美琴｢ケロケロ!!ミラクルサンダー!!｣

佐天｢…………さすが御坂さん、面白…いや、最高です｣

美琴｢でも、変身の掛け声言ったとして、そのあとどうなるの？｣

佐天｢それはちゃんと手順があるんですよ｣

佐天｢まず掛け声｣

美琴｢うん｣

佐天｢そしたらアイテムが光って｣

美琴｢うんうん｣

佐天｢光が御坂さんを包みこみ――――｣

美琴｢うんうんうん｣

佐天｢裸になります｣

美琴｢えぇえ!!?｣

佐天｢でも一旦すっぽんぽんにならないと着替えできないじゃないですかー｣

美琴｢いや、だって更衣室とかないじゃない!?道の真ん中…とかだったら…!!｣

佐天｢大丈夫ですって!!御坂さんが目をつぶってる間に着替え…いや、変身は終わってますから!!｣

美琴｢な…なんていうクオリティの高さ…｣

佐天｢とりあえず…衣装は用意したんですけど…これでいいですか？｣

美琴｢いいけど……って!?｣

佐天｢あ……やっぱ無理そうですか？なら新しく別のを…｣

美琴｢ううん。これでいい｣ｷﾗｷﾗ

佐天｢じゃあ…一度着てみましょうか。｣

美琴｢さすがに光は出ないからねー、公園のトイレで着替えてくるわね～｣ｽﾀｽﾀ

佐天｢缶バッジはちゃんと付けておいてくださいねー｣