はじめまして、嘘つきです。

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  「なんでしょう……?」 澄ました顔で言ったが、内心はビクビク。 手を私の近くに着いていて、恐ろしい顔が至近距離にいる。 こいつ、いつの間に近くに来たんだ。 「…………上等じゃねえか。生憎この被りもんは重くてね。外させてもらうわ。」 そう言って、その場でドカッと胡座をかいた。 切り替え早っ!ってか、もっと離れてくんないかな……。 気まずい沈黙の後、数人の男が部屋に入ってきた。 「やあ、始めまし……とっ、トシッ!あぐらなんかかくんじゃない!すいません全くなってないもんで……」 「かっちゃん、その必要はねェぜ。」 「なっ……!」 急いで入ってきたかっちゃんという人は、この顔怖い人の言葉に、私と顔怖い人を交互に見た。 「い、いやあ、申し訳ない。なにぶん昔からこんな性格なもんで。あはは……」 「昔から、顔怖かったんですか。」 へえ。ちょっと感心。それじゃ仕方ないわ。 感心する私に、一拍置いて顔怖い以外の男たちは笑いだした。 「いやあっはっはっ!トシ!この方にはトシの顔は怖いらしいぞ!」 え、今までの人は怖くなかったのか。それもびっくりだわ。 「ねえ顔怖い。山崎君は?」 さっきの男たちは、今度は顔怖いに反応して笑っている。 「……おっ……おめェ…………」 なにやら顔怖いは、下を向いてふるふるしている。 あたしのミニマムコレクションはどこ。 山崎君を探して入口付近に顔を向けると、これはまた素晴らしい物を見つけてしまった。 ちっちゃくてかわゆい、今度は白だ。 キラキラした笑顔で笑っている。 「おっ?なんだよこっちみて。」 なんと、見つめていたら、白くてちっちゃくてかわゆい彼は、自ら近づいてくれた。 「あっ……へ、平助危ないっ!」 あ、愛しの山崎君が現れた。この子は平助君っていうのか。 山崎君の言葉に不思議な顔をする平助君の腕を引っ張り、ひっくり返った平助君の首に腕を回して抱きしめた。 痛い……けど、私のちっちゃい物への執着心は負けない。 「ふっ、えっ?わっわわわわわわわわわっ!」 「痛い。」 「あ、わっ悪い……」 山崎君といい平助君といい、やっぱちっちゃいものはいいわ。かわゆすぐる。 ああもう鼻血出そう。 やばい。今なら死ねる。  
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