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ﾘﾝ「その本､楽しい？」
ﾚﾝ「んー､挿絵もちょくちょくあるしﾘﾝも好きなんじゃないかな？」
ﾘﾝ「どんな話なの？」
ﾚﾝ「独りぼっちの小さな夢が､人間にいたずらをする夢だよ」
いたずら？
ﾘﾝ「いたずらって？」
ﾚﾝ「夢をすり替えるの」
ﾘﾝ「言ってる事が良くわからない…」
ﾚﾝ「夜寝てる時は必ず夢を見るでしょ？」
ﾘﾝ「必ずじゃないよ？見ない日もあるじゃない」
ﾚﾝ「それは覚えてないだけ､必ず夢を見てるんだよ？」
ﾘﾝ「へー…あ､続き続き」
ﾚﾝ「あ､はいはい
それで､色んな人の見ている夢を怖い夢にするの」
ﾘﾝ「随分悪趣味ね…」
うなされてたりするのを､その小さな夢は見てるわけでしょ…
いたずらでも酷い
ﾚﾝ「そうかもね､あ…もう夕食時じゃない？」
ﾘﾝ「やっと図書室から出れるー！」
ん？
ﾘﾝ「その本､また後で読むの？」
ﾚﾝ「まぁね､結構気に入ったから」
微笑んで話すﾚﾝを見れば余程気に入ったんだなぁ…
それよりそんなに楽しいの？
ﾘﾝ「読み終わったらあたしにも貸して？」
ﾚﾝ「ﾘﾝも興味でた？」
ﾘﾝ「ちｯ…違う！
ちょっとだけ見て面白くなかったら見ないつもりだもん！」
ﾚﾝ「ﾘﾝも気に入るよ､多分」
ｷｨｰ…ﾊﾟﾀﾝ
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