Gi・JiN2 ~Confession Day~

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  『近々大量虐殺がある』 単なるうわさ話だろうと聞き流していたが、どうやら本当だったらしい。 僕がここに連れてこられてまだ一週間程度。 大抵なら、列に並んだ順番に拉致され、やがて殺害される。 順番でいえば僕の番はまだまだ先のはずなんだ。 死に対しての恐怖は無いが、もう少しここでの時間を過ごしたかった。 大量虐殺。 「過去にも何度かあったらしいよ」 僕とは違う場所に並んだ人達の立ち話を聞いてしまった。 そして、殺害の方法までも… 全身の骨を折られ、そしてバラバラに切断される。 その後、何人もの切断された肉片(にくへん)は高熱炉に入れられてしまうらしい。 「可愛そうに…」 そんなことを口にしていたが、所詮人事(ひとごと)だろう。 あの人達には大量虐殺の危険性はないのだから。 そして、 その日の夕方、僕を含めた何人もの人達が連れ去られ虐殺された…  
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