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「真琴~」
「美和ママ〜」
美和と真琴がギューッと抱きついていると、颯と漣はフッと微笑んでいた。
「大丈夫だった?」
「うん?
漣先輩が説得してくれました」
「良かったわ!
バトルにはならなくて」
「バトルですか?」
「真琴は柔道に空手やってたし、相手が大変だもの…
バトルにならなくて良かったわ」
「マコ、そんな格闘技やってたのか?」
「あ、はい?
昔ですけど…」
「ふふっ
花咲先輩も技掛けられないようにしないとダメですよ?」
「…気を付けるよ」
漣は真琴の新たな一面を知り少し驚いていたが、フッと微笑んでいた。
「真琴、これ!
颯と作ったのよ」
「あ!
ケーキ?」
「うん?
真琴だけ食べれなかったから、さっき作ってたの」
「二人共ありがとうございます!
後でいただきますね」
「マコ、帰ろうか」
「そうですね?
美和に颯くんまた明日ね〜」
そう告げて二人が帰っていくと、颯はフッと微笑んで美和にギュッと抱きついた。
「みーちゃん、今日は泊まりに来る?」
「な、何言ってるの?!」
「だって、美和の手料理とか食べたいし?
ダメかよ?」
「…颯が変な事しないならね」
「しないって?」
「本当に?」
「まだ付き合って半年だよ?
何もしないってのはまあ無理だけど…」
「…じゃあ、帰るわね」
「わ、わかった!
キスだけならいい?」
「…仕方ないわね」
美和は照れくさそうにそう告げると、颯はフッと嬉しそうに微笑んでいた。
それから、真琴宅に着いた漣はフッと微笑むとこんな事を告げた。
「マコ、実はお金持ち?」
「え?」
「7階に住んでるんじゃないか?」
「よくわかりましたね?」
「島崎コーポレーションの社長さんって知り合い?」
「…兄です」
「お兄さん?」
「はい?
7階は一部屋しかないのでそこに決めちゃったんです」
「ふぅん」
漣はそんな風に応えていたが、7階に到着すると話をしていた当人が待っていた。
「真琴、おかえり」
「お兄ちゃん?
どうしたの?」
「フッ
真琴が元気か見に来たんだよ?」
「フッ
お兄ちゃんったら、心配症だなぁー」
真琴と透が仲が良さげな雰囲気で話していると、漣はフッと微笑んでこう告げる。
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