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[昔、神と共に我らが存在していた頃。
我ら、人間は神を奉り、協力しながらこの世界を作り上げてきた。
神と人間は仲が良く、この先も助け合いながら平和に過ごしていくのだろうと誰もが疑わなかった。
だが、ある日…。その平和は砕け散ってしまった。
ある一族が、神を怪しみ、裏切ったのだ。
神は我ら人間を殺め、奴隷のように扱い、この世界を神々だけの物にするだろうとその一族は言ったのだ。
そして、神を裏切る者たちは日に日に増えていった。]
おばあさんは、一旦話しを切り、佑眞に水を持ってきておくれと頼んだ。
佑眞は、はやく、続きが聞きたいのか足早に台所へと向かう。
おばあさんが佑眞に向ける眼差しは、どこか悲しげでもあり、何かを決心したかのような眼差しだった。
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