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「あんさぁ、」
「砕けた表現…」
「いや治んないわ、ゴメン」
「…」
威圧感が僅かに上がった気がするが、気のせいにしよう、うん。
「昨日だっけ?なんか人来てたじゃん」
頭の中に、やたらきらきらした中年のババァ…失礼、シュクジョが浮かんだ。
「Mrs.プライオネットですか?」
「知らん。とにかく、やたらきらびやかな中年の人」
「Mrs.プライオネットですね」
「んー、まぁいいや。で、その人が私見たとき何て言ったか覚えてる?」
今思い出してもなぜか腹が立つ。そう呟いて、アミュレットを見た。
暫くして、合点がいったようにあぁ、と声が上がった。
「『まぁ!アミュレットちゃんったら、いつの間におめかししてらっしゃったの?!』…でしたか?」
地味に上手いねキミ。
そう言ったらお抱えの召使いですからとよく解らない答えが帰ってきた。
…関係ないでしょーが。
「で?さしずめ気づかなかったことに腹を立てているんですか?」
「ごめぇとー!だぁああ腹立つあんのババァ!!」
キーッ!と、少しオーバーにもハンカチを噛んでみた。
案の定、軽くどつかれる。小突かれる、ではない。
どつかれる、がポイントだ…いや、なんのだよ。
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