寵愛魔法使い

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星司さまのいとことかいう転校生、成宮樹美[ナリミヤタツミ]はオタクルックが見苦しい。 のに… なんで、生徒会室に出入りするの!? 「……ッ…ちょっと、オタク!」 「ああん?」 ――ビクッ… 「お茶!!お茶だしてッ」 「―――…入れてやるよ」 「熱くなくって、ミルクと砂糖いっぱいのね?」 「…はいはい」 生徒会室に、きっと僕よりも出入りしているであろうオタク。 ―――ムカつく。 「ほら、もうぬるま湯だ」 「ありがと、オタク」 ――コクッ… 「美味しい!!やればできるんだね、オタク」 オタク、オタク連呼するなとオタクが言っているけど無視してやった。 「…歩夢、」 「はい?」 「あんまり樹美に構うな、妬ける」 「……ッ…!!」 ブハッ… 僕は、飲んでいた紅茶を吹き出した。 .
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