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戦人
「熊沢のばーちゃん…何か知ってるのか?」
熊沢
「それが…ある晩に大きな稲妻が落ちて御社を砕いてしまったんだとか…これは不吉な印に違いないと漁民達は囁いているんだすよ…くわばらくわばら」
真里亞
「不吉の印…うー…」
「…不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉」
(何度も繰り返します)
朱志香
「よ…よせよ熊沢さん。真里亞はそういう冗談が通じない年頃なんだからさぁ」
譲治
「真里亞ちゃん何も怖いことなんておきないよ?」
真里亞
「不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉不吉…」
戦人
「おいおい、真里亞。そんなに繰り返してたら本当に不吉がやってきちまうぜ?」
真里亞
「不吉、来る」
戦人
「?! 不吉が…来る!?…そういえば台風が近づいてるって…ニュースで…」
真里亞
「うー…」
譲治
「大丈夫だよ真里亞ちゃん、天気は崩れるかもしれないけど明日には晴れるよ」
戦人
「そうだぜ!台風なんかすぐ過ぎちまうってぇ!」
真里亞
「うーうーうー!うーうー!不吉!不吉来る!!うーうー!!」
(騒ぎ出します)
戦人
「真里亞…お前何をそんなに必死になってんだ…?」
真里亞
「うー!!うー!!」
熊沢
「…ほっほっほっ皆様方は霊感というものをお信じになりますか?」
戦人
「…ぇ?」
熊沢
「人には誰しも霊感があるけれども加齢に伴って弱っていく…なんて話もございますよ。」
「真里亞様は皆様方の中で一番幼くていらっしゃる。皆様方には感じ取れない"何か"を真里亞様は感じとっているのやも…」
「……なんでも六軒島はその昔魔女が―」
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